動画では福島県内でSDGsに取り組む企業や団体を紹介しています。その動画を見ながら、福島県でどんな人がどんな思いや目的を持ってSDGsに取り組んでいるのかを学んでいきましょう!
(2022年3月5日放送分まで)
明治時代から灯油やガソリンなどの販売を続けてきた「佐藤燃料」は、2022年2月、郡山市内に水素ステーションをオープンしました。さらに福島県やトヨタ自動車、大手コンビニやスーパーと連携して、水素を使った燃料電池自動車による配送の実験もスタートさせています。 100年以上「石油」を生業としてきたなか、水素社会実現に向けて新たな一歩を踏み出した佐藤燃料。どんな未来ストーリーを描くのでしょうか。
レーシングタイプの電気自動車の開発で知られるタジマモーターコーポレーションは、2021年にいわき市内に研究施設を開所しました。そこで研究・開発しているのは「グリーンスローモビリティ」。レーシングカーではなく、時速20㎞未満で走る低速・低価格の電気自動車で、人口減少などにより公共交通の維持が難しくなっている過疎地域の生活の足を守ることが期待されています。 この研究には未来の子どもたちへの想いが込められていました。
県内外で地質調査や井戸の掘削などを手掛ける郡山市の新協地水は、2020年に社屋を「ZEB(ぜぶ)」にしました。「ZEB」は「ネットゼロエネルギービル」の略で、発電と省エネで電力を完全に自給自足する建物のこと。 ここでは、電力は太陽光で発電し、暖房・冷房の温度調節には地中熱を活用しています。 社屋への視察も受け入れ、技術を広める取り組みもしている新協地水。この取り組みにどんな未来ストーリーを描いているのでしょうか。
いわき市で週に一度だけオープンする食堂「いつだれkitchen」は、個人の経済状況に関わらず、いつでもだれでもお腹いっぱいに食事ができるようにと、代金は客側が決めた料金を置いて帰る仕組みになっています。店のスタッフはボランティア、食材はほとんどいただき物という思いやりで成り立つこの食堂。生きるために何より大切な「食」を通じてどんな未来ストーリーを描くのでしょうか。
設計・組み立て・溶接など高度な技術が必要とされる橋づくり。福島県でおよそ2,500本もの橋を架けるなど高い技術力を誇る矢田工業は、その技術をベトナムの交通インフラの整備に活かそうとしています。2015年に現地法人を作り、ベトナム人の教育に力を入れているそう。日本から技術者を送るのではなく現地の人たちで橋を架けることを目標にしているという矢田工業。そこには、ベトナムの経済発展と国民の幸せを願う強い思いがありました。
東邦銀行は、環境問題・社会的問題・企業統治に配慮した会社に投資する「ESG投資」に力を入れています。重なる部分も多いESGとSDGs。投資によりESGを重視する企業が増えれば、社会のSDGs実現につながることが期待され、世界の投資の主流にもなっています。現在は再生可能エネルギー事業や障がい者施設などへの融資を積極的に行っている東邦銀行。福島で描く未来ストーリーとは?
東京の青山にある店舗に並ぶのは、タイヤやビニール傘を再利用して作られたバッグ。タイヤの素材は耐水・防水・耐久性にも優れているため丈夫なバッグに仕上がり、海外でのブランド展開も始まりました。エコだけでなくデザイン性や機能を意識し、楽しんで使用してもらいたいと話す堀池さん。堀池さんのブランド展開には、ふるさと・いわき市の自然風景を守りたいという強い思いが込められていました。
福島市の社会医療法人 秀公会は、原発事故の避難指示がほとんどの場所で解除された飯舘村で、唯一のクリニック「いいたてクリニック」を運営しています。帰還した住民は震災前のおよそ2割に当たる1500人ほど。調剤までを担い経営は苦しい状況でも「すべての人に保健、福祉、医療を提供する」という思いで診療を続けています。飯舘村の地域医療を守る秀公会が描く未来ストーリーとは?
原発事故後、多くの住民が避難先での暮らしを続ける浪江町。町に戻った人は震災前の8%ほどにとどまっています。過疎化が進んだ地域で公共交通を維持するため、日産自動車などは浪江町をモデルにテクノロジーを駆使した新しい公共交通サービスの実験を進めています。例えばタクシーの配車。街なかに置かれた専用モニターや自分のスマートフォンで行き先を選ぶだけで乗合タクシーを呼ぶことができ、配車の効率化も実現しています。社員が実際に街に住んで開発しているという日産自動車。どんな未来ストーリーを描いているのでしょうか。
小名浜海星高校は漁業なども学ぶ県内唯一の水産高校。ふるさとの海を愛してやまない生徒たちが所属する「水産クラブ」では、海のプラスチック汚染を食い止めようと、微生物などにより分解され自然にかえる「生分解性プラスチック」の調査を進めています。調査を始めた背景には、授業で実際に見て胸を痛めたふるさとの海の姿がありました。
走行時のCO2排出量が従来より少ない新型ハイブリット車など、年間30万台を製造する岩手県の工場では、生産過程から工夫を凝らし、2035年までにCO2排出実質ゼロの「カーボンニュートラル」を計画しています。生産工程の効率化によるCO2削減はもちろん、使用する電力は屋上に設置した太陽光パネルで発電。さらに工場内の冷房は冬に集めた雪を活用しています。工場全体で気候変動対策に取り組むトヨタ自動車東日本が描く未来ストーリーとは?
普通自動車の乗り換えサイクルは平均およそ9年と言われていますが、廃車された車のその後をご存知でしょうか。実は中古部品や資源として、しっかりリユース・リサイクルされているんです。年間およそ9000台の車を扱っている伊達市のナプロアースは、部品のリユースだけでなく、配線に含まれる銅なども大切な資源として重機を使い職人技で分別しています。資源のかたまりといえる自動車を限界までリサイクルする…そこには未来の子どもたちに向けた思いが込められていました。
日本では2030年までに家庭から出る二酸化炭素を今より4割減らすことを計画しています。そこで重要視されているのが「高度省エネ住宅」。ウンノハウスは家づくりを通して二酸化炭素の削減につなげるため、冷暖房の効率を上げる窓ガラスや屋根、壁を採用。さらに社員たちによる植林などを通して森づくりにも取り組み、その森により年間約3トンの二酸化炭素を吸収しているといいます。地球環境を守ることに貢献する家づくりにこだわるウンノハウスが描く未来ストーリーとは?
気候変動の原因になる二酸化炭素の排出を抑えるため、いま、コメと樹脂を混ぜたものを乾燥させて作るプラスチックが注目されています。コメの生産過程で二酸化炭素を吸収し、プラスチックを燃やした場合でもコメが混ざっている分、二酸化炭素の排出を抑えることができるといいます。さらに、原料には古米や廃棄されるはずだったコメも使われていて、コメ余りや耕作放棄地の解消も期待されています。原発事故の被災地=浪江町でコメの生産からプラスチックの製造まで一貫して行う準備を進めるバイオマスレジン。どんな未来ストーリーを描くのでしょうか。
日本大学工学部の中野教授は、ちょっと変わった研究をしています。それは「水を自給自足するトイレ」。例えば、学内のとあるトイレは、排水を花壇で浄化して再び使用しています。さらに研究室にはその原理を利用し、3年間水を交換していない金魚の水槽まで…。その驚きの仕組みとは?一見変わったこの研究には、中野教授の東日本大震災の被災経験と、安全ではない水を使わざるを得ない開発途上国への想いがありました。
江戸時代から安達太良山の麓・二本松市という自然豊かな場所で酒造りを続けてきた大七酒造。その酒は世界でも高い評価を受けています。そんな大七酒造は、酒造りのよりどころである地域の自然を守るため、石油製品である発砲スチロールではなく段ボールで梱包するなど「脱プラスチック」の取り組みを始めています。太田社長は「環境意識の高い欧米への輸出が多いこともあり、日本のモノづくりは最初から最後まで環境への配慮を徹底している姿を見せたい」と話します。世界視点で環境問題に取り組む大七酒造がふるさとに描く未来ストーリーとは?
会津を中心に県内外でスーパーなどを展開するリオン・ドールは、別荘が立ち並ぶ猪苗代町の「磐梯朝日国立公園」内にオフィスを作りました。自然に囲まれたリラックスできる環境で働く人の能力や自由な発想を引き出すのが狙いで、功を奏してこの場所で新たなビジネスも誕生しています。山口常務は「今までのスーパーマーケットにとらわれない新たな考え方を生み出すために人を大事にしている」と話します。人材を大切にすることでビジネスの可能性を広げるリオン・ドールが描く未来ストーリーとは?
東日本大震災の被災地が抱える「人手不足」の問題を解決しようと、紅梅夢ファームは情報通信技術“ICT”を活用した最先端のスマート農業を始めました。田植え機の操作はGPS衛星でコントロールし、田んぼの水管理も遠隔で機械を操作するなど、農作業すべてをコンピューターで管理!いまでは多くの若者が入社し、小高区の農業を盛り上げています。紅梅夢ファームがふるさと・小高の街に描く未来ストーリーとは?
地元のピーナッツを使ったお菓子などを製造しているこの企業では、誰もが輝ける社会を目指して障がい者雇用に取り組んでいます。店頭や畑ではすべてのスタッフが個性を活かしながらいきいきと働いています。「その人の個性を輝かせてあげること」が大切だと話す社長の松﨑さん。どんな未来ストーリーを描くのでしょうか。
価格競争が厳しい流通業界。オンラインストアも増えているなか、いちいが行っているのは県内各地での移動販売車や買い物バスの運行。過疎化や少子高齢化で小売店が減るなか、運転が難しいお年寄りなど「買い物弱者」を支えています。その取り組みは地域で暮らすお年寄りの安否確認などの役割も。創業100年を超えた「いちい」が故郷・福島に描く未来ストーリーとは。
NTT東日本福島支店の山貫さんは初の女性支店長。山貫さんは職場づくりをするうえで性別を意識したことはなく、女性が輝くためには男女ともに働きやすい職場を目指すことが大切だといいます。 山貫さんの考える真の男女平等=ジェンダー平等とは?
世界からも注目される只見生まれの米焼酎「ねっか」。只見町のコメと水から作られるその焼酎は、わずか4年で数々の賞を受賞し、国内外の業者が商談に訪れるまでになりました。人口4000人の小さな町で生まれた「ねっか」が、町のブランドのみならず農業や雇用を活気づけています。只見町の未来、「ねっかさすけねぇ」!
低価格の輸入木材ではなく、地域の先人たちが植え育み続けてきた地域の森林資源を使うことにこだわっている藤田建設工業。建設する建物だけでなく、自分たちが使用する社屋やストーブのペレット、バイオマス発電、シイタケ栽培まで地元の木材を使っています。「地元の宝」を活かすこと…それは環境だけでなく地域の雇用や経済にもいい影響をもたらしていました。
原発事故の風評被害をきっかけに、世界最高品質の商品を売り出すことを決めた中島社長。本物の味にこだわったことで店は軌道に乗りますが、その一方でコーヒー豆を買い付けに行ったアフリカでショッキングな光景を目にします。子どもたちが満足に水も飲めなかったのです。生まれながらの不平等はおかしい。中島社長は現地に“あるもの”を作ることを決意します。その決意の裏側にあった思いとは?
福島第一原発の事故をきっかけに、太陽光発電など自然に優しい再生可能エネルギーに力を入れるアポロガス。再生可能エネルギーを普及させるため、施設を作り、子どもたちへの教育にも力を入れています。相良社長にこれからの未来について話を聞きました。