Chu! PRESS
2022.05.16
今週いっぱいが見頃!絶滅危惧種クマガイソウの群生地を…私有地に造っちゃった夫婦
福島県は自然が豊かな所ですが、その豊かな自然の中には人が育み守っているものもあります。クマガイソウという植物をご存じでしょうか。袋状の花びらをつけ、大きな辞書にはその花びらを「熊谷直実の背負った母衣 (ほろ)」 に例えてその名がついたと載っています。
環境省の絶滅危惧種に指定されている植物でもあります。
環境省の絶滅危惧種に指定されている植物でもあります。
福島県内にも幾つかクマガイソウの群生地がありますが、その群生地を私有地に作った方がいます。
二本松市の東部、五十嵐文一さんの土地には、約2万株ものクマガイソウが見頃を迎えています。「羽山の里 クマガイソウ」と書かれたのぼりがたっていますが、れっきとした個人の私有地です。
「それでは案内しますから、どうぞ見て行ってください。」
五十嵐さんご自身が案内してくださいました。広さ20アールの私有地にクマガイソウが群生しています。
五十嵐さんご自身が案内してくださいました。広さ20アールの私有地にクマガイソウが群生しています。
ご主人が3~4m先の杉の木の下を指し、
「最初はあそこに2株植えたところからスタートしたんです。47年前。」
何とこの群生地、買ってきたクマガイソウを植えたのが始まりだったというのです。
「最初はあそこに2株植えたところからスタートしたんです。47年前。」
何とこの群生地、買ってきたクマガイソウを植えたのが始まりだったというのです。
「山菜とりに行った時、アツモリソウという綺麗な花を見たんです。そしたら知人から『似たクマガイソウって花があるよ。』と教えてもらったのが切っ掛けなんです。」
植えた2株は数年して花を咲かせ、そこからコツコツ増やしていきました。
植えた2株は数年して花を咲かせ、そこからコツコツ増やしていきました。
杉木立の下に広がるクマガイソウの花々。
「日当たりがあまり良くない所で育つみたいです。」
苦労はあったのかも知れませんが、多くは語りません。
こうして公開するきっかけになったのは、或る人の目に留まった事でした。
「日当たりがあまり良くない所で育つみたいです。」
苦労はあったのかも知れませんが、多くは語りません。
こうして公開するきっかけになったのは、或る人の目に留まった事でした。
「羽山(地元の山)の山開きの時に当時の市長が寄っていって、『これは公開した方がいい』って言われたので公開したのが始まりです。もう15回目になります。」
訪れる人の目を楽しませよう、という訳では無いのかも知れませんが、クマガイソウに交じって、エンレイソウやヤマブキソウ、シラネアオイ、イカリソウなど、様々な花も、群生地に彩りを添えています。
「これなんか、面白い形をしているでしょ?」
ユキモチソウといって、花の真ん中に白い真ん丸のものが突き出ています。漢字で書くと「雪餅草」のようです。
「これは、ウラシマソウ。」
「これは、ウラシマソウ。」
ウラシマソウは、葉の下に苞(ほう)が隠れています。名前が面白いですよね。由来はあるのでしょうか?
「ここに糸のようなものが伸びているでしょ?」
「ここに糸のようなものが伸びているでしょ?」
許可を頂いて、特別に手で触らせて頂きました。
「これが浦島太郎の釣り糸に例えられて、ウラシマソウと付いたという話ですよ。」
「これが浦島太郎の釣り糸に例えられて、ウラシマソウと付いたという話ですよ。」
浦島太郎は子どもにいじめられていた亀を海に放した後、釣りの最中に助けた亀に話しかけられ、竜宮城へ…でしたね。
入口にいたのは、奥様です。
「クマガイソウを育て始めた頃はお互い仕事を持っていて、初めて公開した時は新聞に載ったものですから大勢の人が来たんです。あまりに人が多いので私は職場から帰って対応したんです。」
これだけのクマガイソウの群生地、見たくなって人が集まるのも無理はありません。
「クマガイソウを育て始めた頃はお互い仕事を持っていて、初めて公開した時は新聞に載ったものですから大勢の人が来たんです。あまりに人が多いので私は職場から帰って対応したんです。」
これだけのクマガイソウの群生地、見たくなって人が集まるのも無理はありません。
二本松市の「羽山のクマガイソウ」の群生地は、今年の最盛期は過ぎたものの、5月22日(日)頃まで楽しめそうです。
こちらの群生地は47年がかりでご夫婦で育てて来た私有地ですので、許可なく入れません。また協力金として1人300円(高校生以下は無料)のお願いをしているという事です。
この群生地に咲いている花の一部は、欲しい人には販売もしています。一見の価値あり、興味のある方はお出かけしてみては如何でしょう?
取材日5月7日
Chu!PRESS編集部 徳光雅英
取材日5月7日
Chu!PRESS編集部 徳光雅英
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