こんにちは！中テレSDGs推進チームの中山可那子です。
企業や家庭から出る二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスを減らし、森林による吸収分などと相殺して実質的な二酸化炭素排出量ゼロを目指す「ゼロカーボン」の取り組みが全国各地で進んでいますが、福島県でも2050年までの達成を目指し様々な取り組みを進めています。今回の記事で注目したいのは、人口およそ4000人の小さな町の中学生たちが始めたあるエコバッグ作りです。

こちらは去年11月にビッグパレットふくしま(郡山市)で開かれた「ふくしまゼロカーボンDAY！」というイベント会場の様子。地球温暖化への関心を高めようと体験型アトラクションやエコグッズ展示など約60ブースが並ぶ中で、人気を集めていたのが只見中学校のエコバッグ作り体験のブースでした。

材料に使うのは新聞紙だけ。

私も生徒に教えてもらいながら実際に作ってみたのですが、糊と定規を使ってあっという間に完成しました。作る前は、昔、節分のときに新聞紙で作った豆入れ袋(箱)をイメージしていたのですが、それとは違ってエコバッグらしくしっかりとした持ち手もあり、底の部分にはマチも。

気になるのは強度ですが、試しに620ミリリットル入りの醤油とリンゴ2つの約1キロの重さのものを入れてみたところ、底抜けするような感じも持ち手が取れるような感じも全くなく想像以上の強度でした。実際には5キロぐらいの重さまで耐えられるそうです。そして、この新聞紙エコバッグは只見町で地域ぐるみの取り組みに発展していて、町内のお店でも使われているんだそうです。すごい！

分かりやすい作り方が只見中学校のウェブサイトに掲載されていますので、是非チェックしてみてくださいね！

【只見中学校ウェブサイト】
http://kir523528.kir.jp/?page_id=44

また、只見中学校のブースでは新聞紙エコバッグ作り体験だけではなく、生徒たちが育てた植物「コキア」を箒(ほうき)にする取り組みや地域に伝わる"赤麻(あかそ)"という植物を使った紐づくりも紹介していました。地域の伝統的な技術や知識を次の世代を担う子どもたちがしっかりと引き継いでいる頼もしさを感じました。そして、未来を作っていく若い世代が一生懸命取り組んでいる姿を見ると、「大人も頑張らねば！」と改めて感じますね。

さて、このイベントでは中テレもブースを出しましたよー！
「リサイクルでトイレットペーパー1個作るのに牛乳パックは何個必要？」といった環境エコクイズに答えて正解すると番組グッズがもらえるイベントを開催。沢山の人に参加していただきありがとうございました。