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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Ishikawa Town 2
「ぶらカメ」石川町篇その2です。

その1「歴史ある神社と紅葉・徳光 第二の人生を考えさせられる」はこちらをクリック。

 街中でたまたま開店準備中の喫茶店を見つけました。話しかけると、店員さんが呼び出してくれたのがこちらの御主人。
「母がやっていたので、私で2代目です。もう40年になります。」
 一度は県外で働いていたのだとか。
「東京の天ぷら屋さんで働いていたんです。結婚を機にこちらに戻ってきました。」
 天ぷら屋さんの腕は役立っているのか伺うと、
「特に役に立ってはいないですね。小さな町で天ぷら屋を開業しても、成り立たないので…。」
こちらが、喫茶「ポエム・ロビー」。
こちらが、喫茶「ポエム・ロビー」。
ご主人は2代目。店内の雰囲気が、昔の喫茶店そのまま。
ご主人は2代目。店内の雰囲気が、昔の喫茶店そのまま。
 それにしてもさすが40年、カフェではなく昔の“喫茶店”の雰囲気がよく残っていますね。
「よく言われます。テーブルを仕切る棚なども、『懐かしい』って言われます。ただ昔はテーブルでなく、インベーダーゲーム等のテレビゲームでしたけどね。」
 まだ開店前だったので、開店した後取材したい旨を伝えると、
「きょうはオードブルの注文が入って、このあと昼も忙しいので、午後2時頃でしたら…。」
との事。では空いた頃に伺います。因みに石川町で見ておいた方が良い場所や人はいますか?と伺うと、
「お隣の矢内さんの奥さんが、山葡萄でバッグ等を作っているんです。凄いですよ。瀬戸物店を営んでいるので、店が開いていればいらっしゃるんじゃないですか?」
「昔はテーブルの代わりに、テレビゲーム機を置いていました。」
「昔はテーブルの代わりに、テレビゲーム機を置いていました。」
テーブルを仕切る棚も素敵。漫画も読み放題だ。
テーブルを仕切る棚も素敵。漫画も読み放題だ。
 隣のお店は幸いにも営業中です。お邪魔すると、奥様が店番をしています。
「お隣のポエム・ロビーのご主人に、山葡萄でバッグを作っていらっしゃると伺ったんですが、見せて頂いても宜しいですか。」
「あちらです、どうぞ。」
 瀬戸物と並んで、編み組み細工の品々が並んでいます。
喫茶(右)の隣、「矢内セトモノ店」へとお邪魔する。
喫茶(右)の隣、「矢内セトモノ店」へとお邪魔する。
商品の瀬戸物の奥に、編み組み細工が並ぶ。
商品の瀬戸物の奥に、編み組み細工が並ぶ。
 きっかけは籐で編み込むものを作りたくて通信教育で学んだそうですが、本格的に習いたくなり、基礎から学びに、東京の先生のもとに新幹線通いします。そこから更に山葡萄の篭(バッグ)作りにのめり込んでいったのです。
「その籐の鏡の細工は、1週間位で出来ましたかね。」
鏡を飾る編み組み細工は、1週間で作ったとは思えない。
鏡を飾る編み組み細工は、1週間で作ったとは思えない。
作っている最中の山葡萄のバッグ。
作っている最中の山葡萄のバッグ。
 籐の編み組み細工もありますが、山葡萄の方がバリエーションがありそうです。山葡萄で作ったバッグは編み方も色々で、三角形に編み込んだものや、横編みと経(たて)編みとを組み合わせたもの、
三角形のように交叉する山葡萄の皮。
三角形のように交叉する山葡萄の皮。
バッグの左半分が横編み、右半分が経編みになっている。
バッグの左半分が横編み、右半分が経編みになっている。
山葡萄の樹皮らしさを生かしたものや、「花結び」のもの、
樹皮の形を残したオリジナルの編み方のものも…。
樹皮の形を残したオリジナルの編み方のものも…。
お花がいっぱいに見える「花結び」の連続パターン。
お花がいっぱいに見える「花結び」の連続パターン。
それらを組み合わせたものなど、デザインは様々です。
「山葡萄の皮は乾燥すると固くて駄目。編む時は水分を含ませるんです。」
 作る時の様子を見せてもらいました。
両脇は樹皮が分かるように、真ん中は花結びで可愛らしく…。
両脇は樹皮が分かるように、真ん中は花結びで可愛らしく…。
商品棚には、山葡萄の樹皮も置いてある。
商品棚には、山葡萄の樹皮も置いてある。
 山葡萄の皮を湿らせてから、篭(バッグ)の形になるよう木型に合わせて編んでいきます。この時見せて頂いたのは、3本を使った編み込み方。
スプレーで皮に水を含ませて…
スプレーで皮に水を含ませて…
木型に沿って、編み込んでいく。
木型に沿って、編み込んでいく。
 これが花結びと呼ばれる編み込み方法です。この編み込みを続けると、花結びの模様が幾つも連なるという訳です。
3本の皮を、器用に編み込んでいく。
3本の皮を、器用に編み込んでいく。
これを繰り返す、気の遠くなるような作業。
これを繰り返す、気の遠くなるような作業。
 いまは教室を持ち、町内外の生徒さんがいたり、生徒さんが教室を持つまでになったりしているそうです。
「山葡萄は、使い込むほど艶が出て来ます。」
 ご主人は、奥様の山葡萄の製品作りや教室などには協力的との事。
「店番もしてくれますし、三島町の(ふるさと会津)工人祭りに行く時も、商品を車に乗せてくれます。」
時間がある時にこうやって編み込んでいくと言う。
時間がある時にこうやって編み込んでいくと言う。
ポーチタイプからバッグタイプまで。
ポーチタイプからバッグタイプまで。
 三島町(みしままち)は会津にあり、編み組み細工で有名です。その工人(自然素材を使ったものづくりをする人を指す)が集まる展示販売会にも出掛けているとの事。
 因みに瀬戸物と山葡萄の商品と、どちらが売れるのが嬉しいですか?と意地悪な質問をしたところ、
「どっちも♪」
 さすが、作り手の気持ちが分かる奥様ならではのお答えでした。
 その後ご主人が帰って来て(恥ずかしがり屋さんで撮影はNGでした)、お勧めの所を伺うと
「この先に『じゅうけんやしき』という歴史的な建物があるので、誰でも見られますから見て行ったら如何ですか?食べる所は限られるんですが、お隣(ポエム・ロビー)は量も凄いし美味しいしお勧め。元は旅館だったんですよ。」
 奥様も
「そう、タクシーもやっていたの。でもその後喫茶店にしたんだけど、2階では学法石川高校の生徒さんの下宿もやっていたのよ。」
奥様をモデルに。あら素敵♪
奥様をモデルに。あら素敵♪
アクセサリー(ピアス・イヤリングなど)もある。
アクセサリー(ピアス・イヤリングなど)もある。
 確かに店舗の駐車場の看板には「旅館」の文字。2階も外から見る限り、下宿生を受け入れた感じが残っています。ポエム・ロビーの御主人曰く、
「最近プロに行った下宿生は、尾形(崇斗選手、現ソフトバンクホークス)が最後かな。」
駐車場入口にかかる破風風の屋根も素敵。
駐車場入口にかかる破風風の屋根も素敵。
昔は旅館、最近まで2階では下宿生を預かっていたそう。
昔は旅館、最近まで2階では下宿生を預かっていたそう。
 その『じゅうけんやしき』に歩いて向かう途中、一人の男性が話しかけてきました。
「テレビの人でしょ?石川町に来たなら、ちょっと見て行ってほしい所があるんですよ。」(つづく)

つづきの「驚き!石川町の手作り桃源郷」は、こちらをクリック。
突然話しかけて来た男性。この出会いで、凄い場所を見る事に!!
突然話しかけて来た男性。この出会いで、凄い場所を見る事に!!
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